Norwegian Forest Cat って、どんな猫?

最初に...(長文vol.1)
NFCを飼い始め(1994〜)、こにゃ(子猫)が生まれるようになり、NFCを知らない人から「どんな猫なの?」と訊かれることが多くなりました。世間一般的には、多分、マイナーな猫種のようなので、猫にとりたてて興味がないような人の場合、品種の名前を言っても全然分からない人がほとんどです。

猫種の名前が「長い」のも問題なのかも・・・ 猫種の名前を直訳すれば、ノルウェーの森の猫北欧の森の妖精と、素敵な別名もあります。最近は各種の猫の本にも常連となり、NFCのブリーダーさんも増えて、NFCに興味をもっている人も、実際に飼いたいと思っている人も増えたように思います。がんばれ!NFC!!

NFCの魅力は、その外見だけではなく、性格によるところが大きいと思います。外見に惚れて飼い始めて、性格でハマる猫なんです。もちろん、NFCにも1匹ずつ性格の違いがあります。あとででてくる性格の説明は「KAYAKの家にいるNFC達の性格」と解釈して下さい。

このHPを見てくれた人がNFCについて興味と好意を持ってくれると嬉しいなと思います。最近ではペットのことを「コンパニオン・アニマル(伴侶動物)」とも言うらしいのですが、私にとってNFCは最高のパートナーたちです。向こうは「世話係」「召使」としか思ってなくても・・・

NFCの外見について...(長文vol.2)

NFCはその名前のとおり、ノルウェーをはじめとする北欧出身の猫です。日本猫が日本の環境で有利に暮らせるような現在の姿に発達したのと同じように、NFCも北欧の厳しい環境で暮らすのに有利なような現在の姿を持つようになりました。北欧の自然環境に対して有利な姿をしている猫が生き残り、その生き残った同士が繁殖して、生存に有利な形質(長毛、寒さに耐える毛質、大型のボディなどなど)を生まれる子猫に伝えてきました。

NFCによく似ているMC(メインクーン)も、北欧/アメリカと国は違っても、NFCとよく似た環境で生き残った猫です。もちろん猫の姿は自然環境だけが決定するのではなく、人間も一役買っています。飼い猫であるかどうかは別にしても、珍しい毛色や人間の好みにあう姿、そして人なつっこい性格の猫は、そうでない猫よりもゴハンをもらえるチャンスが多い、と優遇されるので、生き残って子孫を残す可能性が高くなります。人為的に計画繁殖されてできた純血種はその代表的な例です。そしてNFCも純血種として世界のキャットクラブで公認されてからは、よりNFCらしい魅力を保存し高めていくために、ブリーダーたちが頑張っています。

NFCの外見の特徴の1つはフサフサとした長毛で、かなり密に生えています。毛質は猫によって差がありますが、傾向として、タビー(シマ模様)の猫ではウーリー(羊毛状)な感じ、バイカラー(白黒などの毛色)やソリッド(真っ白や真っ黒といった単色)の猫では、幾分サラサラしたシルキーな感じになるコもいます。

毛は長さと密度のわりにはからまりにくく、従って毛玉もできにくいようです。屋外での生活に有利なように毛の油分が強く、ちょっとの水ならはじいてしまいます。NFCをお風呂に入れる時に、最初にシャワー等でザーザーとお湯をかなりかけたつもりでも、毛をめくってみると濡れたのは外側だけで、皮膚の近くまでは水がしみこんでいないという状態になります。だから、最初に薄いシャンプー液を作り、全身毛の根元までくまなく濡らしてから洗いはじめます。特に毛の油分が強い若いオスでは、油落とし専用のシャンプー類も併用すると良いようです。

NFCのゴージャスな長毛も夏にはかなり薄くなり、首のまわりのフリルとしっぽに長毛の面影が残るくらいになりますが、程度はその猫によるようで、夏冬ほとんど変わらない猫もいます。クーラーをかけるなどの管理で、脱毛はある程度予防することが可能です。もともとが北欧の猫ですから、やはり夏の暑さは苦手のようです。

NFCの毛色は、自然発生種であることが考慮され、自然状態では遺伝子が入り込むはずのないシャムやヒマラヤンなどが持つポインテッド(体の先端部分が着色し、ボディ部分は白い)カラーと、同じくそのポイントを作る遺伝子によって出来るカラー(シール、チョコレートやライラック)以外の全てのカラーが認められています。

最もポピュラーなのがタビーやタビー&ホワイトのバリエーションでしょう。ブラウンタビーやシルバータビー、ブルータビー、レッドタビー等と、それらのタビー&ホワイトです。タビーには、クラシック、マッカレル、スポッテッド、ティックドの4種類があります。

日本ではまだあまりポピュラーではありませんが、ホワイトやブラック、ブルーなどソリッド(単色)の猫もいますし、ブラック&ホワイトやブルー&ホワイトといったバイカラーキャリコ(三毛)、ブラックスモークに代表される各色のスモークやスモーク&ホワイトの猫などもいます。

全てのキャットクラブで公認されているわけではないようですが、Xカラー(シナモンなど)と呼ばれるカラーのNFCもいます。このカラーバリエーションの豊富さもNFCの大きな魅力になっているのだと思います。

ワイルドな感じが好きならば、おすすめはやはり猫の野生色であるブラウンマッカレルタビーやそのアンド・ホワイト、ブラウン・クラシックタビーもアライグマのようで可愛いですよー。

日本で根強い人気があるように思うのは、ブルー・クラシックタビーやそのアンド・ホワイトです。ブルー(青みがかったグレー)というカラーが日本猫にはあまり居ないカラーですし、クラシックタビーも日本猫にはあまり見られないので、より洋猫らしい感じがするのと、カラー自身のもつやさしいイメージがうけているのではないでしょうか。

レッドタビーは、あまりNFCらしくないと感じる人も多いかもしれませんが、とても華やかな印象になります。クリームタビーのコは、優しげなイメージに。また、ホワイトブラックブルーなどのソリッドの猫も、タビーの猫とは雰囲気はかなり違いますが、とてもキレイです。

NFCの性格について...(長文vol.3)

性格は外見以上に個体差がでやすいし、育った環境による部分も大きいですから、一概に「これがNFCの性格」と決めつけることはできないのですが、KAYAKで暮すNFCに共通していることというと、あまり鳴かないことでしょうか。ゴロゴロはよく聞こえてきます・・・ おねだりや返事などを含めても、必要最小限しか鳴かない猫のように思えます。

発情の時も、メスは甘くゴロゴロ・ふにゃふにゃ言うだけで、ガオーンとかアオーンといった声はほとんど聴いたことがありません。オスも同様で、甘くグルルニャーン・クルクルニャーと鳴いてメスを誘う程度で、ひいき目で言えば、鈴をころがすような声と言えないこともないかなと(笑)。

もちろん例外もあって、おしゃべりなコもいます。特に、猫は自分1匹という状況で飼われているコは愛情を独り占めできるせいか、おしゃべりになる傾向があると思います。甘えん坊のコほどよくしゃべるのかも?

性別による性格の違いは、ほかの猫種でも言えることですが、NFCもやはりオスのほうがメスにくらべて甘えん坊で、いつまでも子供っぽいところを残しているようです。メスはすこしそっけないところがあるかもしれません。しかし妊娠することでがらりと性格がベタベタタイプに変わることも多いようです。

わが家のNFCが初めてお産をした時、陣痛の真っ最中だというのに、産箱を覗くとゴロゴロ言いながらいきんでいたくらいです。(さすがにちょっとは痛そうな表情をしていましたが)赤ちゃんにも自由にさわらせてくれ、一般によく言われる、お産をした猫にみられる神経質さとは無縁の存在でした。逆に母性本能が足りなかったらどうしようと心配しましたが、出産時に少し手伝った後は、初産で5匹の子猫を無事育てあげたのですから、あまり心配することはなかったようです。子育ても上手にこなし、とても良いお母さんになります。ただ食欲だけは、また食べ方がつたないコニャを横目に、離乳食をお母さんがほとんど食べてしまうこともあります。性格の特徴の一番目は、くいしんぼ、かもしれません。

猫同士の関係ではどうでしょうか。KAYAKに現在いる猫で、ヨソから迎えたコのほとんどは、生後3カ月以降〜大きい方では生後半年以上たってから迎えました。月齢が小さい方が早く先住猫にとけ込むというのは事実ですが、先住猫が極端に神経質な猫でなければ、そんなに気にして一日でも早く迎えなくては、ということはないようです。

生後3カ月で迎えたケースでは、お互い警戒しているのも当日か翌日くらいまでで、やってきた方も3日もたてばもとから家にいたような顔をしています。当日初対面の時からすんなりとけ込んでしまったコもいました。その後の様子を見ていると、ある程度大きくなってから迎えた猫(生まれたおうちで、しっかり母猫や兄妹猫、その他の猫と接してきた時間の長いコ)のほうが性格が安定している、社会性に富むようにも思えます。

ただし、去勢していないオス同士の関係は良いとは言えません。女の子にはとても優しく、多少殴られても(発情していない女の子に無理にせまると殴られる)じっと我慢。なのに、そばに女の子がいなくても男の子同士は本気でケンカ... まぁ当たり前といえば当たり前ですが、普段のノン気な姿を見慣れていると、ケンカするような甲斐性がやっぱりあったんだなぁと逆に感心してしまいます。実際に去勢していないオスを複数同居させる場合は感心してばかりもいられないので、片方はゲージに入れたり、部屋を分けて飼ったりという、オス同士をバッティングさせない工夫が必要だと思います。

子猫をお譲りした飼い主さんたちからは、よく「犬みたいな猫ですね〜」と言われます。確かに、呼べばすぐやってくるし、どっしりしていて、大型犬やその子犬のような性格と言えるかもしれません。

まとめて言うならば、いつもご機嫌で、人間を信頼し、おっとり・のんびり・マイペース、どんくさいとこも多々あって、やんちゃにしていたと思ったら、もう窓辺でおすまししてて、でも目が合うとゴロゴロ言ってやってくる。そんな不思議な存在感があり、「森の妖精」と言われる姿に憧れて飼い始め、次はその魅力的な性格でどっぷり私たちをとりこにしてしまう、NFCってそんな猫です。(・・・親ばかも、どっぷり)


〜おしまい〜
長文にお付き合いいただき、ThanQです。